「試験返ってきたんだってな。どうだったの?」
一番聞かれたくなかった質問。私は苦笑いをする。
「あ、えと、皆様のお蔭でどうにか七割は越えました……」
渋々日本史の答案を猩々緋に渡した。一応勉強を見て貰ったわけだから、結果くらいは報告しないと。
「は?あれだけやって七割かよ!?」
「五月蝿い!私なりに頑張ったんだよ。室町とか戦国とかほとんどでなかったけど……」
いじめとしか言いようがないくらい得意分野の問題が少なかった。だから、私が七割台の点を取るのは奇跡に近い――悲しいことに。
「まあ、茜にしては良く頑張ったんじゃないか?苦手分野が多かったみたいだからな」
苦笑いしながら言われても逆に落ち込むだけと言うことをこいつは知らないのか。
「問題貸せ。俺が解く」
「ちょっと!」
「やらせてあげなって。こうなった熨斗目は止まらないから」
かれこれ三十分程たった頃だろうか。熨斗目が集中の糸を切らした。試験時間の半分の時間で全ての問題を解ききっている。
「へぇ、やるな熨斗目」
隣で模範解答を手に、熨斗目の解答を覗き込んでいた猩々緋が感心したように頷いた。嫌な予感がする。
「何点?」
「91。論述と茜が昨日完璧に正解してた奴以外はあってるな」
「よっしゃ!茜に勝った!」
熨斗目の嬉しそうな顔、勝ち誇った瞳が癪だ。私の三時間の苦労をいとも簡単に抜かれるとは……不覚!
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茜は努力家何だけどなあ……
でも、努力はするけど歴史は苦手気がする
好きなのに分野によってばらつく……みたいな
普段の茜の成績はどの科目もほぼ平均点。
ただ、国語が平均よりもだいぶ良く、社会はだいぶ悪い(中世は除く)
茜ちゃん……頑張れ!

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