「君ならヴァイナハトマン(サンタクロース)に何を願う?」
上司であるエドゥアルト・ルートヴィヒ・シュルツに突然尋ねられ、フリードリヒ・フォン・ギースベルトは驚いて報告書を書いていた手を止め、自分の机の前に立つ上司を見上げた。フリードリヒと目が合い、「休憩にしよう」と言うエドゥアルトの声と共に、目の前にコーヒーが置かれる。
「何を子供じみた事を」
「夢があると言ってもらいたいね」
コーヒーの入ったカップを手に取りフリードリヒが言い放つと、エドゥアルトは苦笑しながらそう答えた。フリードリヒは甘さのないコーヒーを一口含み、喉の奥へと流し込んだ。風味豊かな苦みが口の中いっぱいに広がり、疲れた思考回路を鮮明にしていく。ふとエドゥアルトを見上げれば、どこか遠くの此処ではない場所を見ている様にみえる。
「ボスは何か願いたい事があるんですか?」
温かいコーヒーカップを手に持ったまま、フリードリヒは目の前の上司に尋ねた。エドゥアルトは視線をフリードリヒに戻し、ニコリと微笑む。
「僕だったら、平和を望むかな。誰も悲しむ事のない世界を」
そう言ったエドゥアルトはどこか悲しげな溜息を一つ漏らし、窓の縁に腰掛けた。大きな窓から降り注いでいた柔らかな日の光は遮られ、机の上に人影を落とす。フリードリヒはコーヒーカップを机の上に置いて上司を見上げた。エドゥアルトは瞳を閉じ、自らのコーヒーを啜っている。
「俺なら、」フリードリヒは静かに口を開いた。口調こそ静かだが、その瞳には確固としたものが移っている。
「俺なら、平和ではなく仲間を望みます。共に未来へ歩んで行ける仲間を。悲しみも喜びも全部共にできる仲間が……」
エドゥアルトは苦いコーヒーを一口飲み、僅かに笑みを零して呟いた。
「君は願うまでも無い気がするけどね」
Hoffentlich,Eternal Zukunft mit Freunden...
課題やっていました
そうしたら昨日アップするつもりの話を上げるを忘れました…
フリッツが大切にするのは「未来」
アンリのように漠然と時間というよりはしっかりと見据えられる未来を大切にしたいようです

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