「有理先輩、これ終わりました」
今日は仕事がないから、久し振りに生徒会に顔を出したら有理先輩が一人で仕事をしていた。膨大な紙に囲まれながら仕事をこなす姿は格好良いと思うが、明らかにあの量は生徒会がこなす仕事じゃないと思う。放って置くのは悪い気がして、俺は有理先輩に手伝いを申し出た。 ……勿論、こき使われるのは覚悟で。
「ありがとう。そこに置いておいてくれるかしら」
有理先輩は書類に目を通しながら言った。そこ、とは多分先輩の使っている机の事だろう。僅かにスペースが空いている。
柏木有理先輩、聖ミネルヴァ学院の生徒会副会長で柏木グループのご令嬢。肩書きだけでも大層なものを背負っているのが分かる。家でもいろいろ大変みたいだし、それに加えて生徒会でのこの膨大な量の仕事。ほんとにこれだけの事をやってのけるのだから凄い。
「怜さん、暇なの? なら、次はこれをお願い。要領はさっきと同じよ」
そして人使いが荒い。まぁ、それは覚悟してたけどね。それでも、俺の所に回ってくるのはハンコを押すとか簡単な仕事だけ。重要な仕事は下っ端の俺に任せられないってのもあるんだろうけど、書類を一枚一枚見て訂正なり加筆なりしていくのを一人でこなしている。ほんっとバケモノか、この人は。
「怜さん、手が止まっていますけど?」
「わわっ、すみません!」
おまけに人の心の変化に敏い。ほんっと怖い人だねぇ。
時計を見れば俺が仕事を始めてもう二時間を過ぎていた。有理先輩は俺が来る前からずっとやっていたに違いない。
「先輩、休憩取らなくて大丈夫なんですか?」
「あら、もうこんな時間。さて、休憩にしましょうか」
俺の提案に有理先輩は手際良く手元の資料を片付けた。そして「ティーパックでごめんなさいね」と言いながら二人分の紅茶を用意した。手際が良すぎるというか、なんと言うか……
「有理先輩は、」
膨大な仕事を一人でこなして大変じゃないなか、と聞こうとして止めた。愚問だ。この人は好きでこの仕事をやっているのだから。続きを促す先輩に少し笑って別の言葉を紡ぐ事にした。
「有理先輩、お誕生日おめでとうございます。無理はしないでくださいね」
「ありがとう、でも大丈夫よ」
そう言った有理先輩は綺麗に微笑んだ。
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有理様ハピバ
アップするのを忘れていた……
有理は誕生日っかそういうの気にしていなさそう(笑)
人に言われて気づく……みたいな?
まぁ、忘れてた事を外に出すようなへまはしませんが
あくまで自然に「ありがとう」を言うのが有理
有理と怜は個人的に良く見るコンビ
一人で黙々と仕事をする有理とこき使われるとわかりながらも手伝わずにはいられない怜
なんだかんだで良いコンビです(笑)
ではHappy birthday!柏木有理
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オマケ
「有理先輩ってなんでそんなに手際が良いんですか?」
「私、そんなに手際良いかしら? 至って普通だと思うわ」
「うっ……」
「周りの状況をしっかり把握して、その時一番必要な事を優先してやるのよ」
それが“手際良い”ことだと思うんだけど…… 取り敢えず、俺には難しいことだ。

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有理様の誕生日が一番うれしい私ですww
何だか有理様を見てるととっても先生と被ります…
被らないように頑張ったんだけど、あの影がちらついて…
有理様ごめんなさい!
そして怜ちゃんはとっても可愛いですね
将来は有理様の良きアシスタントしてそうな気がするんですが…
気のせいですね