8月に入り、待ちに待った楽しい夏休みも残り一ヶ月を切った。本当に楽しい時はあっという間だ……なんて、言う暇も無く、俺は今日も学校へ行く。
理由は簡単。興味は生徒会の活動の日だから。こんな日はクーラーの効いた涼しい部屋でアイスでも食ってるに限るんだが、ちゃんと活動にでるあたり、俺は偉い。ま、家に一人でいるより楽しいからってのが理由なんだが。
「よぉ、怜!」
よく見れば俺の前を見知った奴が歩いていた。朝倉怜。この5月にウチの学校に転校してきた奴だ。女なのに男子制服着てるし、俺って言うし、晴輝と知り合いだし、すっげー技出来るし、なかなか面白いと思う。
「あー、西園寺せんぱーい。おはよーございまーす」
暑さにやられたって感じだな。コイツ。ま、この暑さなら仕方ねぇな。
「てか、なんで先輩は涼しい顔してるんですかぁ」
「そりゃ、俺んちここから近いからな」
俺がそう言えば、怜は「羨ましいに限るぜ……」と不満を漏らした。つーか、“~に限る”は俺の専売特許なんだけど。
「てか何でも夏って暑いのー! 西園寺先輩知ってます?」
「ンなもん知るかよ。夏だから暑ぃんだよ」
「そんなの答えになってないッスよー」
我ながら答えになってないと思う。だけどな。ンなこと俺が知るかってんだ。
「だったら筧とか兄貴とかに聞けばいいじゃねぇか」
「おぉ、名案! ってことは、俺が聞く人選ミスったって事か」
うっ…… 確かにそうだが改めて言われると傷付くっての。おそらく怜もわざと言ったんだろう。顔がニヤついてる。こういうとこ、筧に似てるんだよな。有理先輩に楯突くときの。
とかなんとか考えてたら目の前にコンビニが見えてきた。流石にこの暑さは体に堪えるな。こりゃ、アイスの買い食いに限る、だな。
「よし、怜。あのコンビニでアイス買って、食べながら学校いくぞ!」
お前の誕生日祝いも兼ねて俺が奢ってやる、と言えば怜は嬉しそうに「はい!」と答えた。
****************************
怜ちゃんハピバ
実は生徒会初の女の子の誕生日
うちの生徒会は野郎の誕生日が早く、おんにゃの子の誕生日が遅いようです
意図せずに、ですが
西園寺と怜は個人的に異色のコンビ
書き難い訳じゃないけどあまり見ないペア
大概この二人に筧と晴輝をプラスするからかな
それで西園寺と晴輝、筧と怜というペアになるからかな
取り敢えず、珍しく先輩面の西園寺とぐでぐで怜ちゃんでした
では、Happy birthday!朝倉怜
****************************
オマケ
「アイス半分……」
「何だよ。文句あるのか?」
「俺の誕生日くらいまるまる一個奢ってくれてもいいのに」
「文句いうなよ。せっかく奢ってやったんだから」
万年金欠には大出費なんだよ!

PR