12月24日、クリスマスパーティー前日。いよいよこの日が来たという感じだ。世間一般では昨日は旗日祝日の休みがあるはずだが、俺等には関係がなく準備に追われている。なのに、今日も仕事だ。正直面倒臭い。
昨日から俺等が手伝った甲斐もあり、メイン会場である体育館の飾り付けもさっき終わった。校内装飾も完璧だし、外のイルミネーションも浅井先輩と柏木先輩が終わらせた。残す問題は……
「司会進行は俺がやる」
「いえ、恭介は開会と閉会の時に挨拶があるからこれは私がやるわ」
「有理先輩、こういうのこそ俺等の出番でしょ」
「そうそう。俺と筧で問題ナッシング~だぃ!」
西園寺先輩、それ古い。
「面白そー!あたしもやりたい、やりたい!!俊樹君と翔君ならー、あたしは亮太とだね」
「ちょ、美緒!?」
「俺も!!だったら俺は怜と拓哉とだ!」
「晴輝、俺と拓也を巻き込むなよ」
ま、こんな感じで目立ちたがりが司会進行を取り合っている。誰がやっても変わらないと思うが。
「平田君、司会進行はとても重要ですのよ?」
「へぇ。てか、俺の考え推測すんの止めて下さい」
柏木先輩がそう言うから重要らしい。俺には全くもって重要さが分からないが。
「なら、説明しましょうか?」
「遠慮します。しかもウザいんで勝手に話進めないで下さい」
本当に。てかこんなことで揉めるのならとっとと帰りたい。
「決まらないのならやりたい人で交代にすれば良いのでは?そうすれば公平になると思うのですけど」
流石藤岡先輩。頭が切れるね。腹黒い事をやることしか能がない先輩とは大違いだ。
「平田君?」
「俺も藤岡先輩にサンセーです、柏木先輩。とっとと帰りたいし」
「平等にって時間ですか?それとも各コーナーにします?」
柏木先輩が青筋を立てているが俺は無視して話し合いに参加する。相手にしてるときりがないからね。あの人は。
「コーナーごとがいいんじゃないか?それが一番分かり易いしな」
「それじゃ、俺等はゲーム担当で」
「あ、ずりぃ!筧先輩、俺等もゲー担当やりたいです!」
「晴輝、俺はやるなんて一言もいってないぜ?なのに何で“俺等”なんだよ」
「ほら、怜落ち着け。ま、当たり前だがメインは俺様だからな」
「それは無理ね、メインは私と紗理奈さんでやるわ」
「有理先輩。私、やるなんて言ってませんよ」
決まらないな。あー、帰りたい。
「だったらさぁ、皆でやればいいじゃん。その方が楽しいし、生徒のみんなも喜ぶよー!」
ずっと黙っていた清水先輩が口を開いたかと思ったら面倒な提案を……
「確かに……」
納得し難い提案だが、提案者が清水先輩となると正論にも聞こえてくる。
「そうだな…… メインはやっぱり恭介と有理で、ゲームは俊樹君と翔君だと思う。そのほかは……」
もうなるようになれと思い窓の外を見た。既に空は暗く、無数の星が輝いていた…… まるで明日を表しているかのように。
countless stars in the sky
(夜空の無数の星々は明日へ導く希望の光)
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Profile:TAKUYA HIRATA
・平田拓哉(ヒラタタクヤ)
・1年C組25番、生徒会役員
・5月20日生まれ、A型
・パソコンなど機械類に精通、情報処理が早そうだからと有理により生徒会入り
・毒舌で相手に容赦がない、クールな面倒くさがり屋。サボり癖があり行きつけは駅前の喫茶店。有理に口答えする数少ない人物

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